アルゼンチンのキーボーディスト、フェルナンド・ゲルバードが率いたユニットの72年作。日本にいるとなかなか全貌を掴めないアルゼンチンのジャズ・シーンですが、60年代末～70年代初頭には、ゲルバードをはじめ、このユニットにも参加したホルヘ・ルイス・ロペスらが先頭に立ち、コルトレーン以降のジャズの転換点を充分に意識した旺盛な活動が見られたようです。このアルバムは、まさに彼らの実験精神とエモーションが沸点に達したかのような凄まじい内容。アブストラクト・ジャズ・ロックとでも形容できそうな"Ego Luego Existen" が渋すぎる！！変拍子ジャズ・ファンク"Tema de Fatiga"も最高！！その稀少度ゆえオリジナル盤はほぼ入手不可能。価値ある復刻。